2017/12/10

ゾウガリー、決勝でMASAYA破りS-cup優勝。RENAは判定勝ち:11.11 TDC
という形で終わったs-cup。ゾウガリーの強さが目立った本大会の結果と考察をご紹介。
8人参加の-65kgトーナメント「S-cup」は、前回14年大会優勝の鈴木博昭が一回戦を突破するも眼窩底骨折の疑いで棄権するという波乱な結果になる。
14年の決勝で鈴木に惜敗したザカリア・ゾウガリーが、
今回の決勝でシーザージムの22歳の新鋭・MASAYAをKOし初優勝を果たした。
RENAはブラジル人選手に判定勝ちし、年末のRIZIN出陣を改めて表明した。
RENAの人気は衰えることはない様子。
第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
〇鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 65kg世界トーナメント’14優勝/65.00kg)
×Hideki(team gloria/RISEスーパーライト級(65kg)3位/64.65kg)
4R 判定3-0 (北尻10-9/若林10-9/津山10-9)
3R 判定1-0 (北尻29-28/若林29-29/津山29-29)
勝利した鈴木は、Hidekiからもらったストレートにより、左目の視力が無くなり、眼窩底骨折が再発したという。
第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
〇MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者/64.90kg)
×チャールズ・“クレイジーホース”・ベネット(米国/Mcap Ocala/65.00kg)
2R 2’04” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打でダウン後)
ベネットは1ラウンド目は、得意のトリッキーな動きで翻弄していたが、
MASAYAの蹴りがボディに刺さると失速、そのまま泥仕合のような形で逃げるところを
2ラウンド目でつかまり、攻撃を受け続けるところをレフリーストップ
試合が続いていても難しい展開だったために、暴れ馬の異名は全く見えない試合だった。
第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
〇ザカリア・ゾウガリー(オランダ/マヌーフ・ファイト&フィットネス/SB世界スーパーライト級1位、S-cup 65kg世界トーナメント’14準優勝/64.65kg)
×山口裕人(山口道場/WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者/64.65kg)
1R 1’27” TKO (2ダウン:バックハンドブロー)
ゾウガリーのパンチの的確さが光った試合。山口はボディから繋げる形でゾウガリーを追い詰めていくが
打ち合いになったところで、ボクシングテクニックの差がでてしまった、という形
打ち合い最中のゾウガリーがよく見てパンチを放ち、右フックでダウンを奪取。
さらにパンチの連打で山口を倒すと、すぐ山口は立ち上がったが、既にダメージは大きく、最後はゾウガリーのバックハンドブローでマットに沈んだ形に。
とまぁ非常にゾウガリーの強さが光ったところで試合結果は続いていきます。
第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
〇タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/SB世界スーパーライト級5位、元WMC世界フェザー級王者/64.55kg)
×水落洋祐(はまっこムエタイジム/ REBELS 65kg級王者/64.75kg)
2R 0’40” TKO (レフェリーストップ:右フック)
第7試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×Hideki(team gloria/RISEスーパーライト級(65kg)3位/64.65kg)
〇MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者/64.90kg)
1R 2’07” TKO (タオル投入)
第8試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
〇ザカリア・ゾウガリー(オランダ/マヌーフ・ファイト&フィットネス/SB世界スーパーライト級1位、S-cup 65kg世界トーナメント’14準優勝/64.65kg)
×タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/SB世界スーパーライト級5位、元WMC世界フェザー級王者/64.55kg)
判定3-0 (北尻30-27/津山29-27/若林30-27)
第11試合 決勝 3分3R(延長1R)
×MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者/64.90kg)
〇ザカリア・ゾウガリー(オランダ/マヌーフ・ファイト&フィットネス/SB世界スーパーライト級1位、S-cup 65kg世界トーナメント’14準優勝/64.65kg)
2R 1’14” TKO (3ダウン:飛び膝蹴り)
※ゾウガリーが優勝
ゾウガリーの圧倒。圧勝といった形か、という今大会
MASAYAはボディに食らいながらも食らいつく展開
しかし、その後も執拗なゾウガリーのボディ攻撃がMASAYAを襲い、ダウン
最後は起き上がったMASAYAを膝蹴りを食らわせながら倒すゾウガリー
初優勝を果たしたゾウガリーは「ここまで厳しい道のりでした。14年の決勝は鈴木選手に勝ったと思いましたが、
優勝できず悔しかったです。それから練習を積み、今回の決勝で念願の王者になりました。喜んでもらえましたか?
シーザー会長ありがとうございます。SBはとても素晴らしい団体です」
とアピール。圧倒的な強さが光ったゾウガリーの独壇場となった今大会だった。
第12試合 メインイベント 女子51kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇RENA(シーザージム/SB世界女子フライ級(51kg)王者/51.00kg)
×キンバリー・ノヴァス [Kinberly Novaes](ブラジル/CMシステム/50.35kg)
判定3-0 (津山30-28/北尻30-28/若林30-29)
RENAの人気は相変わらずで、試合展開も相変わらず・・・と言いたかったがそうはいかなかった。
相手はMMAばりの体幹の強さが光り、投げることもままならない状態。
ただやはり打撃は負けずに主導権を常に取り続け、ノヴァスを押し切った形の3-0で勝利する。
試合後RENAは「7月からだいぶ連戦でしんどいですけど、12月、RIZINがあって、ポスター真ん中にしてもらったんで、出るしかないなと。もう一発、今年頑張ります」とRIZIN参戦を改めて宣言していた。
そのほかの試合は下記の通り
第10試合 71kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者/70.95kg)
×宮越宗一郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーウェルター級王者/71.00kg)
判定3-0 (津山30-28/茂木29-28/若林29-28)
第9試合 SB日本スーパーバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
〇内藤大樹(ストライキングジムAres/王者/54.85kg)
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/1位/55.00kg)
3R 2’14” KO (左フック)
※内藤が初防衛
第6試合 初代SB日本女子ミニマム級(48kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
〇MIO(シーザージム/Girls S-cup 48kgアジアトーナメント’16優勝/47.85kg)
×Union朱里(グラップリングシュートボクサーズ/WMCI-1アジア51kg王者/47.90kg)
6R 判定3-0 (津山10-9/若林10-9/小川10-9)
5R 判定0-1 (津山47-48/若林48-48/小川49-49)
※MIOが判定勝ち
第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(無制限延長R)
〇村田聖明(シーザージム/SB日本2位/60.00kg)
×中神吉彦(ストライキングジムAres/SB日本5位/59.60kg)
判定3-0 (30-25/30-25/30-26)
※2R左フックで中神に1ダウン、3Rパンチ連打で中神に1ダウン
いずれも、選手の熱い思いが出た良い試合だった
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